カレーの香りに欠かせないスパイス「クミン」に含まれている成分とは?
カレー粉の種原料ともなっているクミンは、カレーの香りには欠かすことができない、日本人にとても馴染み深いスパイスのひとつです。
クミンは地中海沿岸原産のセリ科の植物で、料理に使われているのは実の部分です。
クミンにはビタミンA、B2、B3、B6、C、E、カルシウム、鉄分、マグネシウム、リン、亜鉛などのビタミンやミネラルが成分として含まれています。またクミンの香りにはクミナールをはじめとし、クミンアルコール、γ-ターピネン、α-ピネンなどの香気成分が含まれています。
これらは消化促進、食欲増進、解毒作用などの効果があります。
黄色い色が特徴の「ターメリック」に含まれています成分とは?
ターメリック、つまり、ウコンは、ショウガ属ウコン科の植物です。世界中には約50種類以上の種類があると言われています。
そんなウコンの中でもカレー粉、からしやたくあんの色付けに使用されている秋ウコンがスパイスとして使用されています。ウコン独特の黄色い色素であるクルクミンには肝臓を守ったり、二日酔い防止に効果があります。
また消化不良の改善や胃腸を整える作用も期待することができます。さらに抗酸化作用や免疫機能をコントロールする働きもあります。
身近なスパイス「コショウ」に含まれている成分とは?
日本の食卓でもおなじみのスパイス・コショウは、”スパイスの王様”とも呼ばれるほど歴史も古く定番となっています。
そんなコショウにはカリウム、カルシウム、鉄分、マグネシウム、マンガンなどのミネラル分が成分として多く含まれています。またビタミンB1やB2 などの含まれています。コショウの辛さの主成分はアルカロイドの一種ピペリンというもので抗菌作用、防腐作用、防虫作用、抗酸化作用、血行促進作用などがあります。
また食欲増進効果、胃腸機能の向上効果などがあるのでお腹の不調を改善させることができます。
まとめ
わたしたちが普段口にしている料理・カレーにはさまざまなスパイスが使用されています。その中でも際立っているのが食欲を増進させる香りが特徴的なクミン、そしてカレーの独特な色をだすことができるターメリックです。
これらにはさまざまな成分が含まれているので、さまざまな効能や効果を期待することができます。また普段から調理によく使用する調味料のコショウもスパイスのひとつです。
コショウには多くのミネラルやビタミン類が含まれているので料理に積極的に使用していくことができるでしょう。
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