自分で漢方やスパイスを調合できる!?

 

漢方、スパイス、広義では同じですが、どちらもそれぞれの分野で科学的な研究すらされる非常に奥の深い世界です。素人がそんなものを調合とかできるの!?と思わず身構えてしまいますが、スパイスや漢方の、それぞれの材料は単体で売られています。

 

あまりに珍しいものは近場では売っていないかもしれませんが、それこそショウガやコショウはスーパーで買えますよね。それらを混ぜ合わせる調合は、思っているほど難しいものではないのです。もちろん専門家やプロのような配合までは出来なくても、スパイスの基本や組み合わせを学ぶことにはメリットがあります。

 

自分好みの味や風味に出会うためにも、調合の基本を少し調べてみましょう。

 

オリジナルスパイスを料理に使おう!

スパイスと聞くと大抵の人が思い浮かべるのはカレーでしょうか。

 

市販のルーには大量の脂肪分が含まれていますので、自分で作ったスパイスからカレーを作るとヘルシーに仕上げられるというメリットがあります。それでもまずは定番となる組み合わせから始めると良いでしょう。定番の組み合わせとされるものには、その特徴を活かすためのノウハウが秘められているからです。

 

カレーであればコリアンダーとクミンとターメリック。いわゆるカレーの風味が出来上がります。インドではカレーは家庭の数だけあるものの、どれもカレーと呼べる範囲から大きくは逸脱していません。

 

それもある程度の組み合わせの知識や伝統があるためです。この調合だけでも、市販のルーとは違う純粋な味を楽しめるでしょう。

 

漢方の調合とは

漢方薬の場合、本来は患者さんの症状に合わせて必要な種類を選び配合するのが理想的な処方です。

 

しかしこれも漢方治療や生薬の体系にしたがってある程度ルールが存在しますし、市販の漢方薬も優れた品質のものが多いです。ある派閥や派になると常にオリジナルの配合を追求する人もいますが、今のところ日本では処方のために既製品を組み合わせる方法がメジャーで、それでも漢方の効果をしっかりと享受することが出来ます。

 

それでも患者を診察したお医者さん次第ですので、残念ながら全く知識のない一般人が一から生薬を買って自分で調合するのは不可能に近いものがあります。

 

漢方は体のバランスに大きく影響しますので、医師の診察や処方を正しく守りましょう。

 

まとめ

スパイスや漢方の秘めたるパワーには想像を超えたものがあります。

 

オリジナルの配合を使った料理はそれまでの固定観念を覆すポテンシャルがありますし、正しく配合された漢方は、体のバランスを見えぬところから支える縁の下の力持ちです。

 

上手に活用して日々の楽しみや健康に生かしていきたいですね。

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東洋医学とは
東洋医学とは、東洋思想に基づいて体系づけられた医学です。東洋思想とは”陰陽””五行””天人合一”などで、これらを自然発生的に起こった医療技術と結びつけた哲学が、今現代の東洋医学となっています。
スパイスの一般的な使い方
料理に欠かせない調味料のひとつに、スパイスを上げることができます。スパイスとは香辛料のことで香り付けはもちろん、色や辛みも出すことができるので、料理の味を引き締めたいときなどに使用することができます。
馴染み深いスパイスに含まれる成分
カレー粉の種原料ともなっているクミンは、カレーの香りには欠かすことができない、日本人にとても馴染み深いスパイスのひとつです。クミンは地中海沿岸原産のセリ科の植物で、料理に使われているのは実の部分です。
山椒や唐辛子を活用しよう
山椒はミカン科のサンショウ属の落葉低木で、山椒の実はその木にできます。山椒の実には、ビタミンB群やビタミンE、カルシウム、鉄分などの豊富なビタミンやミネラル成分が含まれています。
栄養補給に役立つスパイス
香辛料、つまりスパイスは、身体にとっては良い刺激物で、これを体内に摂取することで発汗作用を生じさせることができます。とくに暑い時期に栄養補給として積極的に摂取したいスパイスとして唐辛子、ショウガ、マスタード、山椒、ゴマ、ニンニク、シナモンなど挙げることができます。
滋養強壮になる漢方とは?
漢方では、滋養強壮が体質の改善として古くから使われてきました。とくに乳児や幼児期のときは虚弱体質を改善するために滋養強壮として漢方薬が用いられています。小さい頃から漢方で滋養強壮をすることで、身体の弱い部分を補うことができ、体質を改善することができます。
体に害のないレベルのスパイス
スパイスは料理の味を引き立てるだけでなく、各スパイスに含まれている成分からさまざまな効能や効果を期待することができます。またスパイスは、体内のタンパク質を消化するために必要なものでもあります。
過剰摂取した場合の対処法
体の調子を整え、バランスを取り戻すのに役立つ漢方やスパイス。自然の成分で一見体に悪いものは何もないように考えられがちですが、実は過剰摂取すると体に悪いのです。
安全で高品質なままスパイスを保管する方法
よく言われることですが、スパイスも漢方もハーブも、基本的には同じです。顆粒になっていたり調味料の瓶で売られていたりオイルだったりと見た目や扱い方は様々ですが、薬草として自然界で採れるものとしては何ら変わりはありません。
漢方で予防可能な症状
今や日本でも多くの人に親しまれている漢方薬。身近に病院で処方してもらう人も多いのではないでしょうか。あまりに過度な摂取は副作用の危険があるとはいえ、適量・用法を守るなら健康に計り知れないメリットをもたらしてくれます。
漢方で改善が期待できる症状
お医者さんに通って薬を飲んでも改善しなかった症状が、漢方を飲むことで改善されたという話はよく聞きます。西洋の薬と違って即効性がなく、効果が緩慢なのであまり当てにされないこともある漢方ですが、自然界の薬用効果を最大限に生かしたオーガニックな漢方は、副作用なく辛い症状を治癒または緩和できるという点でその優位性を誇ります。
PMSや冷え性も漢方で軽減できる
冷え性やPMS(月経前症候群)で悩む女性は少なくありません。夏場はクーラーが無いと熱中症で最悪死亡の危険性がありますが、かと言ってクーラーにずっと当たっていると夏場でも腹痛や冷えに悩まされることもあります。
漢方・薬膳で疲労回復を期待できる
毎日の仕事や家事で疲労が溜まる現代社会。いまや学生でも極度のストレスにさらされる時代で、上手に疲れを取る生活習慣がどうしても必要です。そもそも疲れたらどうあっても休む必要があります。いくら仕事の締め切りが迫っていても、無理がたたって日常生活に深刻な障害が生じるよりは休む方が人生の糧になります。
調理中にスパイスを使うタイミング
スパイスは生活と切っても切れない関係にあります。大抵美味しいと感じる食事にはスパイスが上手に使われています。スパイスは元をたどると植物であり、自然界に存在する食材です。
塩分とスパイスはどう違うの?
皆さんは大好物の料理はありますか?もしかしたらそれには相性抜群のスパイスが含まれているかもしれません。それらのスパイスによって料理の味が引き立つだけでなく、健康に良い効果や体の機能を向上させる効果があります。
スパイスも腐敗するの?
スパイスは料理に欠かせません。少しあると料理を引き立て美味しそうな香りを漂わせ、食欲をかき立てます。少しで良いのですが、買うときはある程度の量がパックに入っているもの。
オリジナル調合スパイスの保存方法
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漢方薬はその効能と、自然由来の生薬で人工的な化合物を使用しない点から注目を浴びています。漢方は自然界にある野菜や薬草の持つ健康効果に注目し、それらを一つの医学理論に体系立てて考え、患者に合わせて処方する、東洋ではれっきとした医学です。
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漢方やハーブは様々な薬理効果で知られていて、スパイスというともっぱら料理の香りや風味付けのためのものとして思われがちですが、自然界の薬草や木の実を使用するという点で漢方などと違いはなく、スパイスにも一定の治療薬としての効果が知られています。
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